「そこにある危機」

「や・せ・たーい!」と思う人は女性であれば、(私の独断と偏見ですが・・)10人のうち9人まではいるでしょうし、そのうちの少なく見ても80%の人が今までなんらかのダイエットを試みているのではないでしょうか?
多分?スラリと伸びた手足。キュッと上がったお尻。くびれたウエストに拳骨サイズの小さな顔。
規則正しい食事に適度な運動が理想の体型を手にいれるためには一番いいということはわかってはいても、できれば楽にやせたい。でついつい「ダイエット食品」を利用してしまうんですよね。
7月初旬、連日流れる「中国製のダイエット食品問題」を聞きながら「気持ちはわかる!」と頷く私に知人の1人が、『私、飲んでたわ・・御○堂。それも4瓶と半分!』とポツリ。
「嘘ぉおおおおおおおー」。彼女の場合。友達に進められインターネットで購入し摂取。
確かに痩せるようですが体調も最悪のようで、体はだるく頭痛に胃痛、最初はただの疲れだと彼女も信じていたようです。しかし体調の変化に伴い(ニュースで大きく取り上げられる前に)自ら止めたものの、その後報道等で、被害報告や死亡報告を聞くたびに「私ももしかして・・・・」と恐怖を感じたとのことでした。幸いにも彼女は現在、健康で障害はなにもでていないということでした。ホントによかった。
んーこんな身近に飲んでいた人がいたなんて、実際驚きでした。数年前、インターネットのキャッチコピーで「あなたのパソコンが世界につながる!」という言葉がありました。
簡単に世界につながりますが、ダイレクトにつながる分、問題起きた時は自己責任になるということ改めて感じます。ネットでの個人輸入での被害が広がる現代ですが、インターネットの便利の裏にある落とし穴に私たちはすでに片足をつっこんでいるのかもしれません。それからもう一つ、感じたこと。簡単になんでもほしい物が手に入るため、物に対して何の疑いをもたず購入してしまうのです。食べ物で次々起こる産地疑惑、詐欺表示。何が安全で本当に今、自分に必要な物はなんであるかとうことがわからなくなってしまっているのではないかということです。本来人間は本能で安全なものかそうでないかをみわけることができたというのに、その動物的「勘」をどんどん失っているような気がします。
以前、Uターンされ自給自足をされている家族にお話しを伺った時のことをふと思い出しました。「私の家の冷蔵庫はこの畑」見せていただいた畑には、季節のいろいろな野菜が少しづつでもきちんと植えられていました。「必要なものを必要な時にこの冷蔵庫から取り出すのよ。」とニコリとお母さんの笑顔。
今にして思えばナント効率的でありとても自然体。不便さもあるでしょうがある意味でとても贅沢な生活でもあるわけです。ここにはブランド産地で作られた傷一つない野菜よりも、もっとみずみずしい新鮮な野菜があるのですから。
必要な時に必要な分だけ・・・必要以上にとりすぎたカロリーに必要以上のお金をだしてお手軽な方法で痩せよう!こんな時代にどっぷりつかっている私達は「そこにある危機」をキャッチできているのでしょうか?
問題の中国ダイエット食品についての街頭インタビューに対しある女子高生はこう答えました。「危険とわかっていても痩せるのだったら飲んでみたい!」
本当に必要なことって何なんでしょう!

おすすめ取材日記

 「レストハウス ウッド」
三豊郡高瀬町、大日峠山頂にあります。
手作りの栄養満点のランチが食べられます。お勧めは黒米のメニュー。
ランチはもちろんカレーやおはぎ(写真のおはぎは要予約)黒米の甘酒もあります。
疲れた体とそっといたわる優しいメニューがいっぱいです。
電話/0875−73−5784