「冬の渇水」
『今年は雨が少ない!このままでは取水制限も1月ごろからはじまるのでは???』 そんなニュースをよく聞くようになりました。が・・・夏場と違って、冬の水不足はどうも関心が低いようです。 11月の最後の日曜日、貯水量1540万?日本一のため池、満濃町の「まんのう池」へ行って参りました。まんのう池の貯水率は(その時点で)30%といいますから、例年と比べてもはるかに低い貯水率です。行って驚きました。「ほんとに水が少ない!!」 護摩堂へも歩いていけます。池の周りも赤茶けた土がずいぶんみえています。水も少し薄暗くみえます。あきらかにいつもの「まんのう池」とは違います。 今回私は、ラジオの取材のため訪ねました。水位が下がり池底もみえるので「湖底探検」ができるということでやってきたわけです。早速、水のない場所を選んで、まんのう池の中に入りました。場所は池の東の端(かりん亭などの対岸辺り)で、昭和15年から34年にかけて行われた昭和のかさ上げ事業で池の一部となった五毛地区にあたり、池に沈んだ集落があった場所におりたわけです。案内をしていただいたのは、満濃町の森近育子さん。30年来まんのう池や五毛の里の写真をとり、記録を残しつづけている方です。二人で池の中へ入るとそこには、生活の後がありありと残っていました。まず、目にしたのが、直径20~30cmほどの丸い石が少しカーブを描きながらズラリと並んでいます。これは田畑を区切ってた境界石とでもいうのでしょうか、その他に船着場の後橋の一部、家の基礎石もしっかりのこっています家の玄関や居間、台所の場所もひと目でわかります、、丸い井戸もきれいに残っています。たしかにここで人が暮らしていたんだということが実感できます。また、五毛地区の神社であったという「山の神神社」の石段や祭壇の一部もその姿を表していました。森近さんと歩くこと約15分。昔の岡地区という場所では、だんだん畑の後もよくわかります。今でこそ枯草でいっぱいですが、昭和のかさ上げまでは、米や野菜がつくられていたのでしょう。「こんな畑までみえるなんて・・・・」9月に森近さんが来たときには、また土地は水分を含み、踏み込むとひざのあたりまで入り込んでしまったという場所も、乾き、亀の甲羅のような地われをおこしていました。池を東西に歩いていけるところもあるのです。どの場所も本来であれば、池の底です。水にどっぷりつかっている場所です。さらに、まんのう池のすぐ側にある竹やぶの中にある井戸が枯れていました。何度となく通ってきた森近さんですが、この井戸に水がなくなることは今まで一度もなかったといいます。 異常渇水、想像以上に深刻な問題のようです。 森近さんが言いました。 まんのう池が創築されて、1300年その間に再築、修築されて今のまんのう池がある。ほんの数十年前にも五毛に住んでいた人たちの犠牲の上にこのあたりまえの水があるということを忘れないでほしい。」 もしお時間があるなら、ぜひ「まんのう池」に行ってみてください。今の姿だらかこそ感じられる、教えられることがあります。そして勿論節水にご協力を! |
おすすめ取材日記
『ドラゴンファクトリー』
今年の10月にオープンしたばかりで、店内には雑貨や家具が並んでいます。 店内に並ぶ品物のほとんどは一点ものの手作り品!店のすぐ横には工房もオーナーのご夫婦が「家に帰ってゆったちとした時間のなかで、心も体も癒してくれるようなインテリアを提供したいと」自ら制作しています。 そんな二人が作りだす雑貨や家具たちはユニークなものばかり、素材も石や鉄、古材などがほとんど、うれしいことに材料は持ち込みもOKなのです。 小さいものから大きなものまでインテリアに世界に一つだけの作品が手に入りますよ。 それもかなりリーズナブルに・・・!
住所/高松市鬼無町佐料8−1 電話/087−882−5052 営業時間/不定休 営業時は午前11時から午後6:30頃 |